転職したいけど、いまの勤め先の勤務状況では時間がないと感じる人も多いかもしれません。しかし、転職経験者の約7割は転職先を見つけてから転職しています。
転職したいと思いつつ、転職活動を踏みとどまらせる要因として大きいのは、面接を受ける時間を確保できるかという懸念にあるでしょう。
仕事を続けながらでは転職活動する時間がないと判断する場合は、やはり辞めたあとに転職活動するしかありません。
転職にかかる時間・期間
厚生労働省令和2年転職者実態調査の概況
転職にかかる時間・期間は、厚生労働省の調査を見ると目安がわかります。転職活動を始めてから、大半の人が半年以内に離職しています。転職したいと思ったら、短期決戦で転職活動する決意が必要と言えそうです。
「活動なし」というのは、とにかく勤め先を辞めたいという意思を優先させた結果です。そもそも忙しすぎて転職活動の時間を確保できない。メンタルを壊す前に辞める方が優先。という人は、転職のことなど後回しにして退職を先決するのが良策です。
転職したいけど時間がない
| 転職先探し 応募書類作成 |
出勤前に時間を作る 帰宅後に時間を作る 平日の睡眠時間を削る 休日に時間を充てる |
|---|---|
| 面接 | 残業の振り替えをする 半休か早退する 有給休暇を取る Web面接を打診する |
転職活動に充てる時間がない。というのは、転職したい人を踏みとどまらせてしまう要因です。時間を作るには睡眠時間を削るくらいの覚悟が要るでしょう。
早起きして出勤前に時間を作る。帰宅後に時間を作る。などの工夫で、平日にも時間を確保できます。仕事に融通が利く人なら、勤務時間中にこっそり求人サイトを見たりできそうです。
面接を受ける時間の工面は、転職したい人をもっとも悩ませる問題かもしれません。面接のために、残業しない日を決める。半休する。早退する。有給休暇を取る。などの方法で時間を作るしかありません。
近年は、Web（オンライン）で面接してくれる企業も増えています。ZoomやSkypeで面接してもらえるか、応募先に打診してみるのも一考です。一次面接ならWeb面接でも良いと考えてくれる企業は多いでしょう。
転職先を探す時間がない
- 平日なら出勤前や帰宅後、または休日を充てる。
- スカウト型（オファー）の転職サービスを利用する。
- 転職エージェントを利用する。
転職先探し、応募書類作成は、平日や休日に時間を作ってやっていくのが一般的です。ただ、睡眠時間を削ることになったり、休日に遊べなくなるのは仕方ないことでしょう。
転職先を探す時間がないときは、自分から動かなくても済む工夫を取り入れると転職活動はずいぶんと楽になります。
たとえば、企業側からオファーしてもらえる方法なら、プロフィール（職務経歴）を入力して置いておけば、企業側のニーズに合う人材であることを確認したうえでオファーしてくれます。この方法は、オファーされた時点で、すでに企業側が求める人材であることが明らかであるため、転職先探しを効率的におこなうことができます。
転職エージェントを利用する方法でも、企業探しを自分の手から離すことができます。転職エージェントに登録すると、まず適職診断とカウンセリングを受けます。経歴と適性に合致する企業をエージェント側で探してくれるので、転職先探しを任せることができます。
転職先を探す時間がない場合は、スカウトサービスや転職エージェントを利用すると転職活動の手間を減らすことができるでしょう。
応募書類作成の時間がない
- 平日なら出勤前や帰宅後、または休日を充てる。
- 転職エージェントを利用する。
応募書類作成のための時間は、自分で時間を確保する工夫をするしか解決方法がありません。企業の求める人材に合致する志望動機や自己PRを考えていく作業なので、時間の余裕はもとより、精神的な余裕を得られるような工夫が必要です。
転職エージェントを利用すると、応募書類をチェックしてもらえます。作成自体は当然、自分でやらなければなりませんが、応募先の企業に刺さる内容にするアドバイスをもらえるのはメリットとして大きいでしょう。
私は志望動機や自己PRを考えるのが苦手です。
面接を受ける時間がない
- 残業する日を決める。残業を振り替える。
- 半休を取る。早退する。
- 有給休暇を取る。
- Web面接を打診する。
転職活動の中でもっとも悩ましいのが、面接の時間の工面です。一般的には平日に業務をおこなう企業が多いので、仕事を続けながら転職活動する場合に、面接の都合は困難になりがちです。
近年はWeb（オンライン）面接に対応する企業も増えています。一次面接はWeb面接で良いと考える企業が多いようです。面接する時間がないということを懸念して転職活動を踏みとどまっている場合は、一次面接だけはオンラインで対応してもらえる可能性を信じて転職活動を始めるてみても良いでしょう。
仕事を続けながら転職活動する場合は、面接の調整が転職成功のカギになっていると言えます。
面接の時間が合わない
面接の時間が合わないことを懸念している場合は、転職エージェントを利用するのも一つの方法です。転職エージェントは、取り扱っている求人中の企業に転職希望者を売り込むのが仕事です。
企業に転職希望者を紹介して成約（転職成功）すれば、転職エージェントは収益を得られます。そのため、経歴・スキルが企業側の求人ニーズに合致しているなら、面接日時を上手く調整するように取り計らってくれるでしょう。
面接の時間を取れない
面接の時間を取れない原因には、業務があまりにも忙しすぎるという状況にあるでしょう。忙しすぎるから辞めたい。でも忙しすぎて面接の時間など取れない。というジレンマは絶望にも近いものです。
一次面接をなんとかオンライン面接（Web面接）にしてもらうよう打診する。二次面接以降は、仕事をサボるくらいの覚悟が必要かもしれません。または、辞めたあとに転職活動するしか方法は無いでしょう。
転職できるかどうかという懸念は、スカウトサービスを利用することで払拭できます。スカウトサービスにプロフィール（職務経歴）を入力して置いておけば、自分の経歴・スキルに対してどのくらいの企業が必要性を感じてくれるのかが見えてきます。
仕事を辞めて転職活動する判断材料として利用することができます。スカウトしてくれた企業に対して、すぐ応募していける状態を用意しておくという観点でもスカウトサービスは有効です。
まとめ
- 転職活動を始めてから、大半の人が半年以内に離職している。転職したいと思ったら、短期決戦で転職活動する決意が必要。
- 転職活動に充てる時間がない。というのは、転職したい人を踏みとどまらせてしまう要因。
- 転職先探し、応募書類作成は、平日や休日に時間を作ってやっていくのが一般的。転職先を探す時間がないときは、自分から動かなくても済む工夫を取り入れると転職活動はずいぶんと楽になる。
- 企業側からオファーしてもらえる方法なら、オファーされた時点で、すでに企業側が求める人材であることが明らかであるため、転職先探しを効率的におこなうことができる。
- 面接を受ける時間の工面は、転職したい人をもっとも悩ませる問題。
- 面接の時間が合わないことを懸念している場合は、転職エージェントを利用するのも一つの方法。経歴・スキルが企業側の求人ニーズに合致しているなら、面接日時を上手く調整するように取り計らってくれる。