- 貯金が減ってきて、このままだと生活がヤバい。
- 朝、出勤していく人たちを見ると、鬱々とした気持ちになる。
- 実家に居ると、親に申し訳なくて肩身が狭い。
転職がなかなか決まらないと、焦りの気持ちからどんどん追い詰められていきます。私にも4~5ヵ月ほど転職が決まらなくて、世間から置いてけぼりにされたような切ない気持ちで過ごした時期があります。
まじめに転職活動しているのに。働かせてくれれば誰よりも頑張る自信があるのに。どうしてチャンスをくれないのか。焦りが出れば出るほど、転職活動が空回りするような感覚がありました。
転職がなかなか決まらないとしても、焦る必要はありません。私自身の経験を交えて、焦りに対する解決策を解説していきます。
目次
転職が決まらない焦り
- 社会から置いてけぼりにされて、取り残されたように感じて焦る。
- みんなは毎日働いているのに、自分は何もしていないと思うとみじめで焦る。
- 不採用通知が届くと、自分の価値が無いように感じて焦る。
転職が決まらない状態が続くと、社会から取り残されたような寂しさを感じるものです。みんなは毎日、働きに行っているのに、自分は家にいて何もしていない。社会にとって、自分は存在しなくてもいいんじゃないかという気すらしてきます。
せっかく気力を振り絞って応募して面接に挑んでも、不採用通知が届くと、あたかも自分の価値を否定されたような気持ちになります。
しかし、不採用の理由は、企業の求める人物像と違ったから。というだけのこと。存在価値を否定されているわけでないので、文面どおりに「今回は縁がなかった」と受け流すくらいでよいのです。
ほとんどの人が転職中は焦りを感じている
出典:マイナビ転職「転職活動をしている」または「過去に転職活動の経験がある」男女に対する調査結果
転職活動が6ヵ月以上になった人の割合は、半数以上です。
じつは転職活動において、多くの人が長期戦になっていたことがわかります。もし、転職が決まらなくて焦りを感じたとしても、いまも自分と同じように焦りを感じている人がたくさんいると想うと、少しは気が楽になるかもしれません。
決まらない→焦るは悪循環
- 焦りはじめると、心の余裕がどんどんなくなっていく。冷静さを失う。
- なんでもいいから転職できればいい。今の状況を抜け出せればいい。と思うようになる。
- 自分の経験やスキルに見合わない仕事でも、手当たり次第に応募してしまう。
- 応募した数だけ不採用になるので、やればやるほど自信を失う。という悪循環に陥る。
転職がなかなか決まらないと、心の余裕がなくなって、上のような悪循環に陥ります。この悪循環は、転職活動を長期化させる原因になります。まずは焦りを落ち着かせることが重要です。
転職を焦って決めると陥りがちなこと
- 転職すること、内定をもらうことが目的になってしまう。
- 条件を妥協してしまう。(「給与が下がっても仕方ない」など)
- 志望する企業や職業ではなくても、とりあえず就職をしてしまう。
20代のうちに6回の転職をした私は、かなり不利な状況だったと言えます。いよいよ30代に入る直前に、「次は10年続ける仕事をしよう」と思い立って退職しました。(私の転職は、いつも退職が先です笑)
前職はカーナビの品質管理の仕事でした。その仕事のなかで、趣味のプログラミングがスキルとして通用する可能性に気付いたこともあって、職務経歴なしのプログラマーを志望して転職活動をはじめました。
ところが、職歴にはないプログラミングスキルは、アピールしてもなかなか評価されず、転職活動は4~5ヵ月にも及ぶ長期戦になりました。焦った私は、プログラミングはさておき、なんとか見つけたモバイル通信会社に悪い条件ながら就職を決めてしまいました。
さらに不運なのは、入社してすぐに他社に出向することになったこと。出向先で少しずつプログラミングのスキルを活かしながら、プログラマーとして這い上がっていく道をたどることになりました。
焦って就職を決めたせいで、理想の働き方を手に入れるまでにずいぶん遠回りをしたと感じています。入社時の給料が低かったせいもあり、正直、納得のいくような昇給も望めませんでした。
今になって思う反省点
- 自分の強みであるプログラミングを適切にアピールできなかった。焦らずに、ポートフォリオを用意すれば具体的なアピール材料にできたはず。
- 異職種に対する転職活動の方法が合理的ではなかった。1人で焦らずに、転職支援サービスを頼るべきだった。
いままでとは全く別の職業を志望していたので、転職支援サービスを頼っても「難しいですね」と言われそうな気がしていたのも事実です。しかし、現在は異職種・異業種への転職もサポートする20代専門の転職支援サービスが存在します。
焦る気持ちの解消法
- 落ち着いてもう一度、自分を分析をする。強み・適性を見直す。
- 自分が自信を持てる行動・活動もしていく。旅行でも趣味でもよい。資格勉強でもよい。
- 転職活動の方法を指導してくれるセミナーを受けてみる。
落ち着いてもう一度、自分を分析する
- 今までのキャリアで、自分に向いていた業種・職種はどれだったか。
- 業務のなかで、自分が得意だったことは何か。
- これだけは人に負けない。という強みは何か。
転職が決まらない人は、焦るあまり、自分に向いている仕事ではない業種・職種にも挑んでいるかもしれません。企業側が望む人材とマッチしていないため、採用にたどりつかないわけです。
面接では「自分の強みや得意なことを、御社でどう活かせるか」を、できるだけ具体的にアピールしなければなりません。焦る気持ちを落ち着かせて、冷静に自己分析をすると自分の売り込み方が見えてくるでしょう。
自分が自信を持てる行動・活動もしていく
- 旅行が好きなら、ちょっと旅行に出てみる。
- 夢中になれる趣味があるなら、何日が没頭してみる。
- 取ってみたい資格があるなら、勉強をはじめてみる。
転職が決まらない状況を打開するには、自信を取り戻す工夫をする必要があります。転職が決まらない状態が続くと、自分に自信を持てなくなります。その自信の喪失は表情に出てしまうもの。
企業側は、「ぜひ一緒に働いてみたい」と感じる人を探しています。自信が無さそうな表情で、落ち込んでいる感じが出てしまうと、面接でも魅力的に見えないでしょう。
なんでもよいので、成果を得られる行動・活動をすることが、自信を取り戻すきっかけになるはずです。

笑顔を取り戻せる行動をするのが大事です。
転職方法を指導するセミナーを受けてみる
転職活動の方法を指導しくれるセミナーを受けてみるのも、焦りを落ち着かせる有効な方法です。大手の転職サイトが頻繁に開催しています。
セミナーでは、職務経歴書の書き方、自己分析のやり方、採用担当者の視点、面接でよく聞かれる質問についてなど、転職活動にすぐ活かせる有意義な知識・テクニックをアドバイスしてもらえます。
ついワンパターンの型どおりになりがちな転職活動に、自分には無い視点や新たな向き合い方に気付かせてくれる機会にもなるでしょう。

まとめ
- 不採用の理由は、企業の求める人物像と違ったから。というだけのこと。存在価値を否定されているわけでない。
- 転職活動が6ヵ月以上になった人の割合は、半数以上。
- 転職がなかなか決まらないと、心の余裕がなくなって悪循環に陥る。この悪循環は、転職活動を長期化させる原因。
- 焦る気持ちを落ち着かせて、冷静に自己分析をすると自分の売り込み方が見えてくる。
- 転職が決まらない状態が続くと、自分に自信を持てなくなる。その自信の喪失は表情に出てしまうもの。
- なんでもよいので、成果を得られる行動・活動をすることが、自信を取り戻すきっかけになる。笑顔になれることをするのが一番大事なこと。
- 転職活動の方法を指導してくれるセミナーを受けてみるのも、焦りを落ち着かせる有効な方法。転職活動にすぐ活かせる有意義な知識・テクニックをアドバイスしてもらえるので、自分には無い視点や新たな向き合い方に気付かせてくれる機会にもなる。