転職で売るキャリアプランの考え方~思いつかない人へのヒント

転職は、キャリアプランの実現のためにおこなうのが理想的です。人はいずれ、何かのプロになります。転職は、そのための手段のひとつと言えます。

もちろん、今の職場で働くことが嫌になって転職に踏み切ることもあるでしょう。でも、転職活動では必ず退職理由を聞かれます。

  • 今の職場がとてもひどい環境だったので、より良い環境に転職する判断をした。
  • 今の職場ではキャリアプランを実行できそうにないから、転職する判断をした。

キャリアプランを持っている場合の退職理由は、ポジティブで納得できるものです。ただ、キャリアプランをどう考えればよいのか。思いつかないという人もいるでしょう。

もっとも簡単なのは、いままでの経歴の延長線上にある専門的能力までの道筋(キャリアパス)を描くことです。もし、キャリアを転向して新たな職業に挑戦したい場合は、すでにそれを実現している人に聞くのが的確です。

20代の転職に効く志望動機【未経験はキャリアプランが軸】

転職とキャリアプラン

  • キャリアプランに沿って転職する。
  • 志望動機でキャリアプランは軸となる。
  • 20代は経験・スキルが少ないためキャリアプランを売る。

転職とキャリアプランは一体であることが理想的です。キャリアプランに沿って転職するべきだからです。転職したいと思ったときにキャリアプランを持っていないと、転職先を条件(給与や待遇など)だけで選ぶことになりがちです。

しかし、転職活動で軸になるのはキャリアプランです。転職の面接では「なぜ転職することにしたんですか?」と聞かれます。そのとき、キャリアプランは説得力がある材料になります。

現職(前職)を辞めるときの動機を「キャリアプランを実行できる環境ではなかった」と説明でき、転職先への動機を「キャリアプランを実行できそうなのが御社だと判断した」と説明できます。退職と転職の動機を一本につなげて説明できるのがキャリアプランというわけです。

転職市場で経験・スキルが少ない20代は、志望動機でキャリアプランを売り込む作戦を取ることになります。将来的に何の専門的能力を身につけていきたいのかを20代の早いうちに定めておくと、転職活動もしやすくなります。

キャリアプランを思いつかない

キャリアプランを思いつかないときは、2通りの悩みに分けられます。

  • 将来的に身につけたい専門的能力を思いつかない。
  • 身につけたい専門的能力はわかっているがキャリアパスを思いつかない。

そもそも身につけたい専門的能力を思いつかない場合は、いままでの経歴・経験をそのまま伸ばして専門的能力にする道筋をキャリアプランにすると良いでしょう。

専門的能力を思いつかない

  • 本当にやりたい職業は何か。憧れの職業は何だったか。
  • 何をやってるときに夢中になっているか。(仕事も趣味も含め)
  • 仕事のなかで得意だったことは何だったか。(過去の職業も含め)
  • いままでの経歴・経験を伸ばしていけば専門的能力につながるか。

将来的に身につけたい専門的能力がわからない場合は、根本的に自分を見つめ直すことになります。やりたいこと、夢中になっていること、得意だったことなどを一度、バーッと書いてみるのが良いです。仕事のことだけでなく、趣味のこと、夢中になったことなどなど全部。

そのなかから、

  • それは仕事として食っていけるのか。
  • それは飽きずに続けて行けるのか。

を判断して、専門的能力を育てていけそうなことを見極めていきます。

私の場合は、本業のプログラミングのほか、Web制作、ギター、陶芸、バイク、料理、FXなど20くらいの夢中・得意が挙がりました。仕事として食っていけるのはプログラミングとWeb。さらにWebは趣味としても時間を忘れるほどの楽しさを感じているので、そのプロを目指すことがキャリアプランになっています。

本当にやりたい職業がいまの職業と違う場合、キャリアを転向する大きな決断になります。これは当然、動くなら早い方が良いです。

もっとも楽なのは、いままでの経歴・経験を伸ばして専門的能力につなげることです。いまの仕事が好きなら、その職業における専門的能力を身につけるキャリアパス(道筋)を描いてみると良いでしょう。

キャリアパスを思いつかない

    身につけたい専門的能力はわかっているがキャリアパスを思いつかない場合は、その道の専門的能力を活かして働いている人に相談するのが的確です。相談する相手がいないときはSNSやWebを使って質問してみると、親切な人が教えてくれます。

    上司や経営者に相談できるなら、親身に相談に乗ってくれるでしょう。とくに経営者なら、自分が歩んできた道(キャリアパス)に興味を持ってくれることを嬉しく思うはずです。

    キャリアプランの考え方

    1. 何のプロフェッショナルになりたいのか。
    2. そのために何の専門性を身につけるべきなのか。
    3. それにはどんな経歴・経験・スキルが必要なのか。
    4. そのためにどんな職業に就けばよいのか。

    人はいずれ、何かのプロフェッショナルになります。だから、その仕事で食っていけるようになります。プロと聞くと個人プレーヤーをイメージしがちですが、勤めていても専門的能力を持っていればプロと言えます。

    そのために何の専門性を身につければプロ(専門的能力で食っていける意味で)になれるのか。それにはどんな経歴・経験・スキルが必要なのか。という具合にどんどん掘り下げていくとキャリアプランが見えてきます。

    その下端に、いま就くべき職業が現れるので、その職業に就くのがキャリアプラン実行の一歩目になるでしょう。転職はキャリアプランを実行する過程にあるのが理想的であり、まずはその職業に就いて経歴に加え、経験・スキルを培っていくことから始まります。

    もし「Webで食っていけるようになりたい」という人からキャリアプランを相談されたら、私ならこう答えます。

    • 身につけるべき専門性:Webプログラミングとその言語(PHP・JavaScript・HTML&CSS・MySQL)
    • 経歴・経験・スキル:Web業界での実務経験、プログラミング、Photoshop、Illustrator
    • どんな職業に就けばいいか:Web制作会社のエンジニア職

    面接で効くキャリアプラン

    転職の面接では、退職理由と志望動機は必ず聞かれます。キャリアプランを持っていると、これらの質問への対応を的確にできます。「現職(前職)ではキャリアプランを実現できないから退職する判断をし、キャリアプランを実現できそうな業務に携われる御社を志望した。」と一貫性のある説明ができるからです。

    退職理由とキャリアプラン

    転職活動で退職理由を聞かれて、答えに窮した経験がある人も多いはずです。現職(前職)の不平不満を言うわけにもいかず、ネガティブな印象を与えないように説明するのはなかなか難しいものです。

    キャリアプランを持っていると、専門的能力を身につけるためにはどんな経歴・経験が必要なのかを把握できています。その経歴・経験を、現職(前職)では実行できない、または大幅に遅れる見通しになる。という事態を修正するために転職に踏み切ったというのは、納得できる退職理由です。

    嫌だから辞めたのではなく、キャリアプランを実現できそうにないから辞める判断をした。と説明できるのは、転職の面接でも企業側にポジティブに見てもらえるでしょう。

    志望動機とキャリアプラン

    面接では志望動機を必ず聞かれますが、面接では、応募書類に書いた志望動機をさらに深堀りする質問をされます。「この会社で何をしたいですか?」という質問にも答えることができなくなります。

    キャリアプランを持っていると、「自分はどういう専門的能力を身につけたいから、御社ではこんなふうに業務に携わっていきたい。」と答えることができます。

    とくに経験やスキルが少ない20代では、転職先に売り込むものがありません。そのため、キャリアプランを売り込んでポテンシャルを買ってもらう作戦が有効です。転職することを決意したときに、早めにキャリアプランを作っておくことで、転職活動を有利に進めることができるでしょう。

    まとめ

    • 転職とキャリアプランは一体であることが理想的。キャリアプランに沿って転職するべきだから。
    • 将来的に身につけたい専門的能力がわからない場合は、根本的に自分を見つめ直す。
    • 本当にやりたい職業がいまの職業と違う場合、キャリアを転向する大きな決断になる。これは当然、動くなら早い方が良い。
    • もっとも楽なのは、いままでの経歴・経験を伸ばして専門的能力につなげること。いまの仕事が好きなら、その職業における専門的能力を身につけるキャリアパス(道筋)を描いてみると良い。
    • 身につけたい専門的能力はわかっているがキャリアパスを思いつかない場合は、その道の専門的能力を活かして働いている人に相談するのが的確。
    • 人はいずれ、何かのプロフェッショナルになる。そのために何の専門性を身につければプロになれるのか。それにはどんな経歴・経験・スキルが必要なのか。という具合にどんどん掘り下げていくとキャリアプランが見えてくる。
    • キャリアプランを持っていると、「現職(前職)ではキャリアプランを実現できないから退職する判断をし、キャリアプランを実現できそうな業務に携われる御社を志望した。」と一貫性のある説明ができる。