できれば転職したいけど、第二新卒って転職市場で相当やばいんじゃないか。
という不安で二の足を踏む人は多いかもしれません。
企業側が「いらない」って考えてたら…
転職先がぜんぜん見つからなかったら…
でも、実際に転職活動をしてみると、思ったほど企業側は第二新卒を異端児扱いしていないことが分かります。
私の場合は、新卒で勤めていた保険営業を辞めて、第二新卒の転職を選んだおかげで今の充実を手に入れることができました。
この記事を読めば、「第二新卒はやばい」というのは杞憂なものであることが分かっていくと思います。

目次
第二新卒がやばい理由
- 就職先が限られる
- すぐ辞めると思われる
- 即戦力にならない
第二新卒は「やばい」というイメージを持たれがちですが、実際に転職活動をしてみると、就職先が限られる印象はありませんでした。
第二新卒であっても大枠では中途採用。普通に書類は通ったし、当然、面接もしてもらえます。
ただ、就職して短期間で転職することについては根掘り葉掘り聞かれます。とくに退職したいと思った理由・動機について、企業側が納得できるかたちで答えることが重要であると感じます。
就活先が限られる
第二新卒は就職先が限られて、良い仕事に就けないかもしれない。という不安を覚える人は多いかもしれません。
しかし、この不安は杞憂でしょう。第二新卒だから就職先が限られることはありません。
中途採用をおこなう企業は、第二新卒でも、そうでなくても、同じように門戸を開いています。
採用する側になると分かりますが、重要視するのは「なぜウチの仕事をやりたいのか」というところです。
明確な志望動機を持っているなら、就職先が限られるということはありません。むしろ、第二新卒の若さがプラスにさえ働きます。
すぐ辞めると思われる
第二新卒になると、仕事を辞めたという既成事実があるせいで「すぐに辞める」と思われてしまうのは仕方ないことです。
実際に第二新卒として転職活動をしていくと、「嫌なことがあると辞めてしまう人なのではないか」という点を企業側が懸念していることが分かります。
面接では必ず「なぜ、いままでの仕事を辞めた(辞めたい)のか」と質問され、深掘りされます。
前向きな退職理由であれば、「すぐ辞めるかもしれない」という企業側の懸念をきっぱりと拭うことができます。というより、この懸念を払拭できなければ第二新卒で転職を成功させることはできません。
即戦力にならない
第二新卒は経験やスキルが足りず、即戦力にならないせいで、転職市場で干されてしまうという印象を持つ人は多いはずです。
しかし、第二新卒の採用枠を設ける企業は、第二新卒には経験・スキルが足りないことを承知しています。
求人を出している企業は、残念ながら辞めてしまった新卒社員の穴を埋めたいと考えています。経験やスキルよりも、若い人材のポテンシャルに期待しているわけです。
即戦力にならないことを憂慮する必要はないので、それよりも「御社でどういう風にキャリアを育てていきたいのか」というキャリアプランで戦う方が企業には響くでしょう。
むしろ、第二新卒の未経験者を即戦力として採用する企業があったら、相当やばいです。
企業はやばいと思ってない
- 第二新卒が経験やスキルを培っていないことくらい、企業側も分かっている。
- 第二新卒が秘めているポテンシャルに期待している。
- 短期間で辞める可能性がある人を採用してしまうことだけは避けたい。
第二新卒がやばいというイメージは、「どの企業も採用してくれないのではないか」という憂慮によるものです。
確かに、求人のなかには「即戦力を求む」というものもあります。
しかし、求人サイトを見てみると「未経験可」の求人も多いです。
第二新卒が狙うべきなのは、後者の「未経験可」の求人になりますが、こういう企業は当然、第二新卒をやばいとは考えていません。
企業側が懸念しているのは、短期間で辞めた経歴を持つ人を採用して、また辞めることにならないか。というところ。
つまり、企業側がやばいと考えているのは『第二新卒』ではなく、『短期間で辞めそうな人』なのです。
第二新卒を逃す方がやばい
- やりたくもない仕事をダラダラと続けた結果、第二新卒の機会が過ぎてしまった。
- 本当はやりたい仕事があるのに、転職に踏み切れないまま第二新卒の機会が過ぎてしまった。
一度でも『転職』が頭をよぎったことがある人は、すでに転職予備軍です。
- 転職するまで「転職したい」という気持ちを引きずる。
- 転職しなかった場合は、転職に動かなかったことを引きずる。
どっちにしろ、転職への気持ちを引きずりながら過ごしていくことになります。
転職に動ければ自分に納得できるのですが、転職に動けなかった場合はずっと「あの時、転職していたら…」という気持ちに苛まれてしまうでしょう。
第二新卒は、早めに人生を軌道修正できるチャンスです。
『転職』が頭をよぎっているなら、第二新卒の機会を逃さないように行動を始めてみるのが良いでしょう。
転職が頭をよぎったら
- やってみたい仕事がある場合:求人サイトでその仕事の求人や条件を見てみる。
- いまの仕事から脱出したい場合:求人サイトのスカウト機能で「待ち」の転職活動をはじめる。
- 転職活動に不安がある場合:転職サイトが実施しているセミナーを受けてみる。
求人サイトは多数の求人を掲載しており、無料で求人を閲覧できます。やってみたい仕事がある場合は、実際の求人を見てみると転職の判断に役立つはずです。
さらに求人サイトでは、無料でスカウト機能を利用できます。サイト内でプロフィールを作成して公開しておくと、プロフィールを見た企業側がオファーしてくれるものです。
転職活動のやり方や転職市場の動向などに不安を感じている場合は、転職サイトが実施している無料のセミナーを受けてみると不安が払拭されます。
すぐには転職に動くつもりはないけど『転職』を意識しているなら、これらの無料のサービスをどんどん利用してみることで、第二新卒の不安もどんどん小さくなっていくでしょう。
第二新卒やばいは過去の話
「第二新卒がやばい」というのは過去の話です。
2015年以前は有効求人倍率が1.0を下回る状況が当たり前だったので、転職には覚悟が必要でした。
しかし、現在は求人がダブついた売り手市場になっています。若さが武器になる第二新卒にはチャンスと言える時代なのです。
有効求人倍率は1.0以上
出典:厚生労働省
有効求人倍率を見ると、2015年から1.0を超えている状況であり、転職しやすい状況が続いています。
有効求人倍率とは
求職者1人に対する求人数のこと。求人数は、ハローワークにおける求人の有効期間(2ヶ月間)から算出されたもの。
求人数が求職者数を上回っている現在は、第二新卒でも転職しやすい状況にあると言えます。
コロナ禍で追い風に
出典:NHK政治マガジン
新型コロナウイルスの影響を受けている学生の就職活動を支援するため、萩生田文部科学大臣など関係大臣は、経済4団体に対し、卒業後少なくとも3年以内は新卒扱いとする国の指針を踏まえた対応を要請しました。
政府が経団連に要請した「卒業後、少なくとも3年以内は新卒扱い」は、就職留年や既卒だけではなく、第二新卒にも当てはまります。
政府の要請により新卒枠を拡大する企業が多くなるため、卒業後3年以内であれば新卒同様に再出発することも容易になるでしょう。
いまは「第二新卒やばい」という状況ではなく、むしろ「第二新卒チャンス」の状況です。
やばいときは第二新卒カード切れ
- 第二新卒カードの有効期限は、新卒3年以内(25歳まで)。
- 第二新卒カードは、いまは新卒枠・既卒枠にも有効。
- 第二新卒カードを切れるのは、実質的に一度だけ。
第二新卒は、そのカードを25歳まで切る(使う)ことができます。
「いまの仕事は自分に合っていない」と感じたまま仕事を続けることもできますが、有効期限が過ぎるとカードは無効。
「第二新卒はやばい」というのは誤信であり、そのうえでカードを切るかどうかを慎重に判断すると良いでしょう。
第二新卒カードを切れるのは、実質的には人生で一度だけです。
もし、転職に踏み切る勇気が出ないときは、スカウト機能だけでも使ってみることを勧めます。「待ち」の転職活動をはじめられるし、オファーが来るなら転職できる可能性があることが分かります。

まとめ
- 第二新卒は「やばい」というイメージを持たれがちですが、実際に転職活動をしてみると、就職先が限られる印象はなかった。
- 明確な志望動機を持っているなら、就職先が限られるということはない。
- 前向きな退職理由であれば、「すぐ辞めるかもしれない」という企業側の懸念をきっぱりと拭うことができる。
- 「御社でどういう風にキャリアを育てていきたいのか」というキャリアプランで戦う方が企業には響く。
- 企業側がやばいと考えているのは『第二新卒』ではなく、『短期間で辞めそうな人』。
- 第二新卒は、早めに人生を軌道修正できるチャンス。
- 「第二新卒がやばい」というのは過去の話。現在は求人がダブついた売り手市場になっている。
- 第二新卒カードを切れるのは、実質的には人生で一度だけ。
- 20代に特化した転職サイトでは、第二新卒に向けたセミナーを実施している。転職活動のやり方や職種ごとのセミナーなどを無料で受講できるので、転職を意識している人はどんどん利用してみると良い。