第1話
そんなこと自分で決めてください
| 来栖嵐 (成田凌) |
転職の魔王様。転職エージェント『シェパードキャリア』の敏腕キャリアアドバイザー。左足が悪く、歩くときは杖をついている。 |
| 未谷千晴 (小芝風花) |
新卒入社の職場でパワハラに遭い3年弱で退職した25歳の求職者。転職活動を始めたが一旦休止し、『シェパードキャリア』のキャリアアドバイザー見習いとして働くことになった。 |
| 落合洋子 (石田ゆり子) |
未谷千晴の叔母で、『シェパードキャリア』の社長。転職活動を休止した千晴をキャリアアドバイザー見習いとして試用している。 |
| 竹原 部長 (堀部圭亮) |
千晴の勤めていた広告代理店の部長で上司。過度なプレッシャーや暴言でパワハラを繰り返して千晴を精神的に追い込み、退職に至らせた。 |
いよいよ始まった転職の魔王様。転職活動の実態がたっぷり盛り込まれています。
転職活動中の人、転職に興味のある人も、このドラマから学べることがたくさんあります。
第一話では、転職エージェントの実態や、未経験の転職の現実が描かれています。

あらすじ

未谷千晴は、新卒で入社した広告代理店を3年弱で退職してしまう。
千晴は、叔母の洋子が経営する転職エージェント『シェパードキャリア』で転職活動を始める。
千晴を担当するキャリアアドバイザーの来栖は、千晴が希望条件を提示せずに「こんな自分を必要としてくれる会社ならどこでもいい。」という受け身の姿勢でいることを非難する。
「自分の価値くらい、自分で決めたらどうですか?」
さらに、千晴が広告代理店を退職した原因は、心身を壊すほど無理な働き方を強いられていたことにある…と突き止める。当時、千晴はひどいパワハラを受けていた。
来栖は千晴に諭す。自分の価値を見出し、自分で決定できるようにならなければ、転職してもまた社畜になって壊れるまで働いて、また捨てられることになる…と。
「あなたの正解はあなたにしかわからない。それくらい自分で決めてください。」
千晴は、『シェパードキャリア』の紹介でアパレル企業の面接を受ける予定だったが、「自分の正解が分からない。どんな仕事がしたいのかも分からない。」という自分の状態に気付いて面接辞退を決断する。
千晴の転職活動は休止状態になったが、叔母の洋子のすすめで『シェパードキャリア』のキャリアアドバイザー見習いとして働き始めることになった。
転職エージェントの実態

来栖:キャリアアドバイザーの給料はどこから賄われているか、ご存知ですか?
求人企業から支払われる紹介料です。
つまり、企業の顔色を見て求人を紹介する可能性もあります。
たとえば「この求職者の希望とは合わないけど、企業が欲しがってるから捻じ込んでしまえ!」と。
千晴が『シェパードキャリア』で初めて面談を受けたとき、千晴を担当するキャリアアドバイザー来栖が転職エージェントの実態を語ります。
- 転職エージェントは、求人企業に求職者を紹介し、その見返りとして企業から紹介料を受け取るビジネス。
- ビジネスである以上、求職者の希望に合っていなくても、企業側の意向を優先して強引に紹介することもある。
実在する転職エージェントで、この実態を話してくれるエージェントは無いでしょう。
転職エージェントを利用する求職者は、エージェントはビジネスであり、必ずしも善意だけで動いているわけではないことを知っておくべきです。
自分の置かれた状況を知る
来栖:転職の第一歩は、自分の置かれた状況を知ることから始まります。
金銭の発生する転職エージェントを利用する場合、その利用者は転職市場における商品のうちの一つ…というのが現実です。
場合によっては、転職エージェントに「いいカモ」にされてしまう可能性だってあります。
どの転職エージェントを利用しようか迷っている人は、まず大手のエージェントへの登録をおすすめします。
その理由は、
- 資金が潤沢なのでカツカツしておらず、求職者側に寄り添うだけの余裕がある。
- 抱えている求職者と求人企業の数が多いため、適材適所のマッチングに至りやすい。
- 経験豊富で経験が永いキャリアアドバイザーが多く在籍しており、情報やマッチングの信頼性が高い。
未経験希望の勘違い
千晴:どんな業界でもどんな会社でもいいので、私を必要としてくれているところで、とにかくすぐ働きたいんです。
未経験の仕事でもぜんぜん構いません。来栖:未経験でも構わない…。
何か勘違いしていませんか?
未経験業界に行くなら、25歳の今年がタイムリミットと言われています。
未経験でも許されるのは、就活中の学生か、25歳以下で高い適応力とポテンシャルのある人だけ。
千晴は、働いていない期間(ブランク)が長くなるのは致命的だと感じており、再就職を急いでいます。
そこで口走ったのが
「未経験の仕事でもぜんぜん構いません。」
という言葉。
しかし、未経験でも許されるのは、
- 就活中の学生
- 25歳以下で高い適応力とポテンシャルのある人
という厳しい現実を知らされます。
転職限界年齢は35歳
来栖:さらには、経験業種であっても転職限界年齢は35歳。
女性の場合は30歳。といまだに言う人もいます。千晴:それって性差別じゃ?
来栖:ですから、そんなことはどの会社も言いません、表向きは。
転職限界年齢は35歳という現実。転職に対する理解がすすんだ現在は、40代でもまだ転職可能という空気があります。
ただし、年齢が上がれば上がるほど希望する仕事に就ける確度が低くなるのは当然のこと。どうしてもやりたい仕事、働きたい会社があるのなら、35歳までに決断する必要がありそうです。
また、転職市場では、企業側が「女性なら30歳まででお願いします。」という条件を転職エージェント側に出していることもあります。こういった裏事情があることも知っておくべきでしょう。
自分の価値は自分で決める

来栖:今のあなたはどこへ行っても同じ目に合います。誰かに必要とされれば家畜のように従順に働き、その人の価値観を鵜呑みにして壊れるまで働き続ける。そして、簡単に捨てられる。
あなたの人生、このままでいいんですか?千晴:私だって、変われるものなら変わりたいです。でも、どうしたらいいのか…。
来栖:諦めるんですか?
どんなに滑稽でも、どんなにくだらなくても、あなたが本当に望むなら、それが正解です。
あなたの正解は、あなたにしかわからない。
それくらい自分で決めてください。
千晴は、自分の価値がわからないゆえに自信が無く、必要とされることで価値を感じるようになってしまっています。
逆に言えば、必要とされることでしか自分の価値を感じない。
それで前職でも、必要とされるままに応えて、パワハラ上司の言うことを従順に聞き、ぶっ壊れるまで働いてしまいました。
こういう千晴の性質を知った来栖は、敢えて厳しい言葉で現実をぶつけます。
あなたの人生、このままでいいんですか?
来栖の言葉を受けて、千晴は泣きながら自分とぶつかり合います。
自分の価値とは何なのか。何を価値だと思ってもらえるのか。
転職の辛さは、自分自身とぶつかり合うことによる辛さでもあります。
正解が分からないこともある
千晴:私には、まだ自分の正解が分かりません。どんな仕事がしたいのかも分かりません。
まだ社会人経験が浅いときは、自分のやりたいことや向いていることがわからないものです。
千晴のように新卒入社から3年弱で退職し、転職活動をすることになると、自分に何ができるのか?自分は何をやりたいのか?が分からない状態になることがあります。
でも、分からなくても仕方ありません。分かっている人の方が少ないかもしれません。
自分が好きなこと、得意なこと。仕事をしてて楽しかった業務や作業。そういったところから、自分がやりたい事を見出して絞り込んでいくようにしましょう。
