私は20代で6回の転職をしたジョブホッパーです。20代のうちにできるだけ多くの職業を経験して、そのなかから30代の10年をやり通せる仕事を見つけようと考えていたので、「転職」にネガティブな思いはありませんでした。
異業種転職は、次のようなケースに当てはまる人は挑んでみると良いでしょう。
- ずっとやってみたかった職業がある。
- 取得した資格・スキルを活かしてみたい。
- いろんな職業を経験しておきたい。(←私の場合はこれ)
逆に、異業種転職に挑まない方がいいのは、「次の仕事は何でもいいから、とにかくいまの職場から逃げ出したい」という場合です。
未経験の仕事に転職するなら、20代に特化した転職エージェントを頼ると転職の成功率は格段にあがります。25歳は第二新卒枠の最後の年齢であり、経験・スキルが無くてもポテンシャルを買ってもらえる点で有利です。
25歳で転職を意識している人は、年齢的な優位性を活かせして早めにアクションを起こすのが望ましいでしょう。
25歳で転職した体験談
私の25歳のときの転職は、損害保険会社の営業職から自動車製造工員への異業種転職です。
この損害保険会社の営業とは、地元北海道の建設業者に労災上乗せ保険を販売する飛び込み営業でした。半年間に半数の人がノルマを達成できずに辞めていくという結構きびしい仕事です。
朝7時半に営業所に出勤して朝礼を済ませ、車で2時間かけて営業担当の苫小牧市に行き、1日5件くらい飛び込み営業して、また2時間かけて営業所に戻って事務作業をし、帰宅するのは22時過ぎという日々。
ノルマは月3件の契約ですが、ちょっとでもサボると達成できないハードルを、私は愚直に飛び込み営業を繰り返しながらなんとか毎月ギリギリの成績でクリアして生き延びていました。
1年が過ぎるころ、「いまの若い時期に本当にこの仕事をやってていいのか」という思いが出てきました。時代はITに向かっているのに、保険営業ではパソコンのスキルがほとんど身に付かないことに焦りを感じたのです。
営業所には、東京からUターン就職した年上の同僚がいました。彼から東京での仕事の話を聞いているうちに、私はどうしても今の年齢のうちに東京へ出る必要があるような気がして、転職を決意しました。
次の仕事は決めず、とりあえず保険営業を辞めました。東京に行ってから仕事を探すことにしたわけです。
25歳で転職のために上京
保険営業を辞めた私は25歳で転職のために無職のまま上京し、すでに東京で就職していた学生時代の友人宅に転がり込みました。しかし、すぐに困った状態になりました。
- 住所不定のため仕事に就けない。
- 仕事をしてないため部屋を借りられない。
せっかく東京に出たものの身動きが取れなくなってしまいました。試案の末にいったん、入寮制の自動車製造工員として働くことにしました。
当時、アルバイト情報誌には寮付きの工員募集がつねに掲載されていました。そのなかからトヨタ自動車の期間工の仕事を見つけて、着の身着のまま後楽園にある東京本社へ面接に行き、採用してもらいました。
結局、東京を一度離れて、愛知県で工員として働きながらお金を貯めて、再度上京を目指すことにしたわけです。
上京するなら住所か仕事を決めてから
転職のために上京する場合は、今の仕事を続けながら転職活動して、東京で仕事を見つけてから上京するのが良いでしょう。
私のように無職のまま友人宅に転がりこんでしまうと、仕事に就くのが難しくなってしまいます。住所不定でアルバイトをしながら生活を立て直して、部屋を借りたあとに転職するしか方法はないでしょう。
私は、トヨタ自動車の工員でお金を貯めてから再度上京し、その貯蓄で部屋を借りて生活を作っていくことになりました。
25歳は異業種転職のチャンス
25歳で異業種に転職するのは、年齢的に良い頃合いだと感じます。「第二新卒」に当てはまる年齢であり、企業も積極的に採用したい年代です。
- すでに数年の社会経験を積んでいる。
- 社会人マナーや業務スキルを一から教育する必要がない。
- 今後のポテンシャルに期待できる。
ことが強みになります。
とくに若さゆえのポテンシャルへの期待は大きいでしょう。
ポテンシャルとは
可能性、伸びしろのこと。25歳は第二新卒ギリギリの年齢であり、ポテンシャルに期待して第二新卒採用枠を設けている企業への就職を目指せる最後のチャンスと言える。
異業種転職は年収が下がる
- 年収が下がるのはやむを得ない。
- 経歴やスキルを引き継ぐことができない。
- いままでの評価がリセットされてしまう。
異業種への転職は年収が下がることを覚悟するべきです。そのもっともな理由は経験やスキルを引き継ぐことができないことにあります。
異業種転職を考えた時に、この点を懸念する人は多いかもしれません。いままでの経験・スキルを犠牲にしてもやりたい職業を手に入れるかどうかが判断の分け目となります。
自分が本当にやりたかったことに挑戦できる反面、年収はある程度妥協することになるのは仕方ないことでしょう。
未経験の仕事に転職するには
- 資格やスキルを習得して、それを活かせる職種への転職に挑む。
- 第二新卒、20代に特化した転職エージェントを利用する。
未経験の仕事に転職するには、転職先で活かせる資格やスキルを身につけておくか、転職エージェントを頼るのが賢明です。
やってみたい職業が明確な場合は、その職業で役立てることができる資格・スキルを習得する方法もあります。ただし、転職が先延ばしになってしまうことが懸念材料です。第二新卒として扱われる25歳のチャンスを逃すのはちょっと勿体ないかもしれません。
転職エージェントを頼ると、資格・スキルが無くても、自分を売り込む材料を一緒に整えていくことができます。
とくに第二新卒や20代の転職支援に手厚いエージェントを利用すると、転職活動のやり方や書類作成のサポートをしてもらえます。はじめて転職する人は利用価値を感じるはずです。
20代の転職に強いエージェントはこちらの記事で解説しています。
25歳スキルなしで転職できるか
- 25歳の若さが持つポテンシャルに期待している。
- 今後の具体的なキャリアプランがあれば強い。
25歳で転職を考えているけど、スキルがないことに不安を感じる人は多いでしょう。しかし、25歳はギリギリ第二新卒にあたるため、ポテンシャルを買ってもらうかたちで転職できます。
企業への売り込みに有効なのは、キャリアプランです。
キャリアプランとは
どのようなキャリアパスを持っているか。どういう将来像を描いているか。仕事をとおして自分がどうなっていきたいのかを計画できていれば、転職活動でも「うちの会社で長く働いていこうという意思を持っている」と判断してもらいやすい。
ポテンシャルを買ってもらうことができ、キャリプランを売り込むことで、25歳スキルなしでも転職はぜんぜん可能です。
まとめ
- 転職のために上京する場合は、今の仕事を続けながら転職活動して、東京で仕事を見つけてから上京するのが良い
- 25歳で異業種に転職するのは、年齢的に良い頃合い。「第二新卒」に当てはまる年齢であり、企業も積極的に採用したい年代。
- とくに若さゆえのポテンシャルへの期待は大きい。
- 異業種への転職は年収が下がることを覚悟するべき。理由は経験やスキルを引き継ぐことができないから。
- ポテンシャルを買ってもらうことができ、キャリプランを売り込むことで、25歳スキルなしでも転職はぜんぜん可能。