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26歳の転職体験談「東京に戻ろう」大企業の安定を捨ててやりたい事を探した転職

26歳のとき、私は愛知の自動車製造の工場で働いていました。

仕事を辞めて上京したものの、生活基盤を作ることができず、やむなく選んだ自動車製造の仕事に転職したという経緯です。

お金が貯まり次第、東京に戻って、やりたい事を見つけてやりたい仕事する。そう決めていた私は、1年を区切りに退職して、再び東京へと戻りました。

しかし、転職活動は、まったくうまくいきませんでした。

26歳で転職を決めた理由

26歳の時点で、私は愛知の自動車製造の工場で働いていました。

新卒で入社した地元の保険会社を辞めて上京したものの、住む場所も働く場所も見つけられないまま所持金が尽きてしまいました。

そこで、寮に入ることができる愛知の自動車製造業に転職したという経緯です。

愛知の自動車工場で働いていた

私が配属された工場は、自動車の駆動系部品の製造工場でした。

一日中ラインを歩き回るため足が疲れますが、重たいものを持ったり、大きく体を動かすようなことがなく、自動車製造の工程では比較的、負担が少ないラインだったと思います。

それでも、働き始めた当初は足の痛みと疲労に耐えられず、「逃げ出そう」と本気で考えたこともありました。しかし、1ヶ月も経つ頃には体が慣れて足の疲労感は少なくなりました。

ライン作業というのはとにかく頭が退屈です。考えることが無く、黙々と同じ作業を繰り返します。そのせいか、時間が経つのが異常に遅く、それが精神的に苦痛ではありました。

生活は安定していました。寮生活なので家賃・光熱費がかからず、食費も会社が半分を負担してくれます。深夜残業代もしっかり支給されるので、夜勤手当や残業手当が付いて、どんどんお金が貯まっていきました。

「東京に戻る」ことは決めていた

愛知での自動車製造業への転職は、もともと、東京に戻ることを目的にした期間限定の就職でした。雇用形態も「期間従業員」という有期雇用契約でした。

「東京でやりたい事を見つけて、やりたい仕事に就く」というのが上京した目的だったからです。

そのため、自動車製造の仕事は長く続けるつもりがなく、いずれ東京に戻ってさらに転職することが前提になっていました。

社員登用の道を提示されて迷った

期間従業員には社員登用の制度があり、私の所属したラインにも、もとは期間従業員だった社員がいたし、正社員を目指している期間従業員の仲間もいました。

私のような大卒の期間従業員というのは珍しい部類で、社員からも「登用試験、受けりゃええがや」と何度か言われていました。

これには気持ちが揺らぎました。大企業の社員になれて、将来は安泰。順風満帆な人生設計が描かれているような感じです。

自動車製造の仕事を続ける場合
・社員登用試験を受けて、正社員になる道がある。
・給与水準は比較的高め。
・寮生活のため、家賃・光熱費はかからず、食費も会社が半額負担。
・将来は安泰。キャリアはレールで敷かれている。
東京に戻って転職する場合
・どんな仕事に就けるかわからない。
・やりたい仕事は未経験の仕事になるため、給与はおそらく下がる。
・自分で部屋を借りるため、家賃や光熱費はもちろん、敷金・礼金も必要。
・将来の見通しは立たない。キャリアは手探りで自分で作っていかなければならない。
それでも私は、お金が貯まり次第、東京に戻るつもりで期間従業員をしている。東京に戻ったら、また無職から生活を作っていかなければならないという厳しい状況に置かれるのに。

安定した将来が見える中で働きながら、

「なぜ、茨の道を選ぶ必要があるのか」

何度も考えました。

それでも東京に戻ることを選んだ

働き始めた当初は辛かったライン作業も、半年が過ぎる頃には体も慣れて、友達もできて、それなりに充実した毎日を送っていました。

この頃から、「東京に戻る理由」をずっと考えるようになっていました。

なぜ、自分は東京で働きたいのか?

自動車製造の仕事ではダメなのか?

自分のやりたい事って何だろう?

でもやっぱり、上京した当初の動機が、「自分のやりたい事を仕事にする」という目的にあったことを思うと、東京に戻らなければならないという結論に帰着します。

安定した今の生活を捨てるのはすごく惜しい気がしました。

しかし、自動車製造の仕事に就いて1年を区切りに、雇用期間の更新を断って退職しました。

この1年間で、満了金を合わせて200万円くらいのお金が貯まっていました。

26歳で東京に戻ったものの、異業種転職の困難にぶつかる

東京に戻って、すぐに部屋探しをしました。無職の状態で部屋を借りられるのか不安でしたが、不動産屋さんで相談すると、敷金・礼金を一括で払うことができること、まとまった額の貯金が信用材料になることもあって、すんなりと部屋を借りることができました。

しかし、仕事については何も決まっていませんでした。

異業種の仕事に応募していった

26歳は、企業によってはギリギリ第二新卒として扱われることもある、ポテンシャル採用の最後の年齢とも言えます。

26歳だから、異業種転職でもギリギリいけるだろう。

私はそう考えていました。

求人を見ながら、やってみたいと思える仕事を見つけては応募していきました。

写真スタジオ、カメラマン、ウェブデザイン、ウェブサイト制作、テレビ番組制作など。

しかし、応募しても応募しても、どれも結果は不採用。

決まらなかったのは、年齢のせいではなかった

仕事が決まらなかったのは、26歳という年齢のせいではありません。

私の場合は、自分が何をやりたいのかすら分かっていなかったのが原因です。

東京には仕事が星の数ほどあるから、

きっと、なにか見つかる。

という、見当違いの期待をしていたのです。

東京が自分を何者かにしてくれるわけはなく、自分が何者になるかを自分で決めておかなければならないことを、分かっていませんでした。

私が応募していた仕事を見ればわかるとおり、まったく一貫していませんでした。

「やりたい事、やりたい仕事を探す」という転職活動は、必然的に未経験の仕事を探す転職活動になります。

未経験の仕事に挑戦する心意気は決してダメなものではありませんが、せめて何の仕事でキャリアを積みたいかくらいは明確にしておくべきでした。

職種未経験では、面接にすら進めなかった

子供の頃から物を作ることが好きだった私は、クリエイティブな分野の技術職に憧れがあって、そういう仕事でキャリアを積みたいと考えていました。

今思えば無謀です。クリエイティブ職では、経歴や年齢以上に「これまで何を作ってきたか」といったポートフォリオや実績が採用時の評価基準だからです。

テレビ番組制作会社、小さな写真スタジオ、個人経営や少人数のウェブ制作会社には、大企業のような「新卒・若手研修プログラム」は無いのが当たり前で、即戦力としてすぐに実務をこなせる経験者を欲しがる傾向があります。

それでも私は、「やる気さえあれば使ってもらえる」と思い込んで、まったくの未経験のまま、なんとか「やる気」を志望動機でアピールして応募していました。

転職先は、ぜんぜん決まりませんでした。

生活のために給与の高い夜勤を選んだ

東京で部屋を借りて生活基盤ができたけれど、仕事が決まらないまま3ヶ月も経つと、さすがに貯金が減っていくのが怖くなってきました。

まず、生活費を稼ぐためにとにかく働く必要がある。と方針を変えることにしました。

肉体労働の経験を活かせる仕事に方向転換

自動車製造の肉体労働の経験があるから、肉体労働の仕事には就きやすいはず。

夜勤なら、日勤の仕事よりも給与が高いはず。

こう考えて、夜勤の仕事を探しました。

夜勤の仕事は人が足りていないことが多く、求人も多く出ていました。

できるだけ給与の良い求人を探したところ、夜間の宅配便ターミナルで荷捌きをするという夜勤の仕事が見つかりました。

応募したところ、すぐに面接となり採用が決まりました。

結局、26歳の私の転職は、東京で生活を維持するための転職になりました。

26歳で転職して分かったこと|異業種転職を困難にした原因

私の「やりたい事を仕事にしたい」という思いから挑んだ異業種転職を困難にした原因は、「自分が何をしたいのか分からないまま、一貫性のない転職活動をしていたこと」にあります。

26歳という年齢のせいでもなく、異業種を希望したからダメだったというわけでもありません。

26歳は、未経験の仕事に挑戦することを諦めるような年齢ではありません。私の場合、問題だったのは年齢ではなく、何の仕事をしたいのか、その仕事でどんなキャリアを築きたいのかを明確にできていなかったことです。

転職できない年齢ではなかった

26歳は「転職するには遅い年齢」ということは決してありません。

新卒入社から数えて3年以上の経歴がある年齢です。これは一つの経歴として評価されやすいと思います。

私の場合は「やりたい事を見つけて仕事にする」という、異業種への転向が必然の転職活動になっていて、それでなかなか仕事が決まらなかったという結果になりました。

職歴や経験を活かした転職活動をしていたなら、もっと早くに転職できていたはずです。

どんなキャリアを積みたいのかを考えておくべきだった

異業種に転職する場合は、自分がどうなりたいのか、どういうキャリアを積んでいこうとしているのかを、自分の適性などから考えておくべきでした。

これは年齢を問わず、転職する場合には必ず考えておかなければならないし、むしろ転職の動機の軸となる部分でもあると思います。

具体的な職業・仕事内容を書き出して、自分がなぜそれをやりたいのか、自分がなぜそれに向いていると考えられるのか、を分析しておくとよかったかもしれません。

 

次回は、