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内定承諾後の辞退は可能?怖い・気まずいを乗り越えた体験談と対処法

内定承諾後でも辞退は可能です。私自身、第一志望と伝えた企業を辞退しました。

内定承諾後の辞退は、誠実な伝え方と早めの連絡を心がければ円満に済ませることができます。

転職活動を進める中で、内定を承諾したあとに

「本当にこの会社でいいのか」

「他の本当にやりたい仕事に挑戦したい」

と悩むことは自然なことです。

しかし、「第一志望と言ってしまった」「採用担当者に怒られるのではないか」「入社準備を進めてくれているのに気まずい」という強い不安から、身動きが取れなくなってしまうことがあります。

この記事では、私自身が内定承諾後に辞退を経験したリアルな体験談をもとに、「怖い」「気まずい」という感情、さらに実際の企業の反応や、悔やまないための判断までを解説します。

転職で内定承諾後に辞退した体験談

私には、転職活動で内定承諾後に辞退した経験があります。

当時は転職活動を始めてからなかなか結果が出ず、前職を辞めてから2ヶ月ほど経過していました。正直、焦りがありました。

「まずは1社でも内定をもらいたい」という気持ちが強くなっていました。

そこで考えたのが、新卒で入社した保険会社での営業経験を活かせる『営業職』で仕事を探す。ということでした。

営業経験を評価してもらえる会社であれば、自分にも可能性があるのではないか。早く転職先を決めることができるのではないか。

こう考えて、保険営業の経験を評価してもらえそうな仕事を中心に応募して面接を受けてみると、やはり思惑どおり不動産営業の会社で内定が出ました。

しかし、あらためて自分が今後どのようなキャリアを積みたいのかを考えた結果、その会社への入社を考え直すことになりました。

そして最終的に、内定承諾後に辞退するという決断をしました。

そのときの体験談を書きたいと思います。

第一志望ですと言ってしまった

私の転職活動が長引いていた原因は、未経験の職種(技術職・エンジニア)への転向を希望していたことにあります。

私は技術職に付きたいという強い希望がありました。でも、経験が無いため、何社に応募しても面接を受けても一向に決まりませんでした。自分の経歴では、営業職の仕事しか評価してもらえないのは当然のことです。

長引く転職活動にケリをつけたい。…という気持ちが強くなり、営業職の仕事を探すことにしました。そこで、営業職を募集している数社に応募して、その中の不動産営業の会社と面接することになりました。

はっきり言って、打算です。

面接はいきなり社長面接で、一発で採否が決まる面接でした。どうしても仕事を決めたかった思いから、面接では「御社が第一志望です。内定をいただけたら、その時点で他社の選考はやめます。」とも伝えました。

このときは、不動産営業に本気で魅力を感じていました。ただ、「技術職になりたい」という本望を完全に消せていたわけではありません。

つまり、第一志望は技術職であるにもかかわらず、自分の気持ちにふたをして「営業職でやらせてもらえる御社が第一志望です。」と言ってしまったわけです。

でも本当にやりたい仕事が突然現れた

保険営業の職歴を活かした転職なら結果が出るはず。という思惑はそのとおりで、面接した日に内定をいただけました。

この内定が出た時は嬉しかったです。「やっと決まった」と思い、喜んで内定を承諾しました。

しかし、運命は残酷です。

内定承諾の直後に、知り合いから「携帯電話の無線設計の仕事をやれる人を探している」という誘いがありました。本望の、念願の技術職です。

よりによって、不動産営業の内定承諾後に、本当にやりたい仕事が見つかってしまったわけです。

非常識なのではないかという罪悪感

紹介してもらった携帯電話の技術職の仕事は、採用が確実でした。繁忙期で人が足りない状況なので、やる気だけを見て採用するとのこと。

  • 内定を承諾した不動産営業の仕事
  • 本当にやりたかった技術職の仕事

この2つが天秤にかかっている状況です。

困りました。気持ちは、迷いなく技術職の仕事に向いています。

「申し訳ないけど、不動産営業の内定を辞退したい。」

でも、面接で「御社が第一志望です。」とまで言ってしまった不動産営業の内定を、いまさら断れるものなのか。

一度内定を承諾したものを断るというのは裏切りなのではないか?

内定した会社では、入社の準備を進めているのに不誠実では?

自分を内定したことで、ほかの人の採用機会が奪われたはず。非常識では?

裏切り、不誠実、非常識…。こんな言葉が頭をぐるぐるして、自分で自分を責める状態になってしまいました。

内定承諾を辞退することについて、罪悪感でいっぱいです。

辞退の連絡をした時の実際の反応

意を決して電話することにしました。

「内定をいただきましたが、辞退させていただきます。」と言えばいいのかな?

すんなり受け入れてくれるだろうか?

一度承諾した内定を取り消すことはできません。とか言われたらどうしよう。

怒鳴られたらどうしよう。

いろいろな不安がよぎりましたが、「突っ込まれたら、正直に話そう。」と思って、不動産営業の会社に電話しました。

面接をしてくれた社長に取り次いでもらって、内定辞退を伝えました。

 

自分「先日、面接して内定をいただきました。ありがとうございました。ただ、大変申し訳ないのですが、内定を辞退させていただきたくてご連絡いたしました。」

社長「どうしたの?」

自分「自分のやりたい事、やりたい仕事について冷静に考えてみたんですが、どうしても技術職の仕事をしたいという思いがあって。諦められなくて、もう一度、仕事を探し直すことにしました。」

突っ込まれる前に、正直に話してしまいました。怒られるかな…と思いました。でも、社長の返事は意外にあっさりしていました。

社長「わかりました。気にしなくていいですよ。」「あなたのやりたい仕事が見つかるように応援してます。」

 

電話が終って、ほっとしました。急に目の前が開けたような気がしました。

これでよかったんだ。

自分の本心を優先するという決断

その後、私は、知り合いに誘ってもらった携帯電話の技術職の仕事に就きました。

繁忙期と聞いていただけあって、帰りは毎日、ほぼ終電近く。それでも、やりたかった仕事に就けたし、仕事内容にもやりがいを感じたし、技術職を選んでよかったと思いました。

内定を辞退するかどうかというのは、

  • 自分の本心や本望に従順になるか
  • マナーやモラルに従順になるか

の二択かもしれません。

私の場合は、「自分が本当にやりたい仕事でキャリアを積んでいきたい」という本心を選びました。

いま思うと、人生におけるかなり重大な選択を突き付けられていた状態だったと思います。私の場合は、内定を辞退したから、念願だった仕事に就けている今の自分が居る。

転職活動で内定が出たとしても、

内定した仕事にそのまま転職する

内定を辞退して、もう一度希望に合う仕事を探し直す

現職場に残って、いまの仕事を続ける

といった、選択肢があります。

あのとき、こうしておけばよかった。

と、あとあとで思わないように、冷静に慎重に選択をすることが大切だと思います。

内定承諾後の辞退が怖い理由

内定承諾後の辞退が怖い理由は、採用担当者に怒られるのではないかという不安や、第一志望と言ってしまったことへの罪悪感が大きく関係しています。

内定を承諾したあとに辞退を伝えるときは、「相手に迷惑をかけてしまう」「怒られるのではないか」という強い不安が生まれます。

これまでお世話になった採用担当者に対して、せっかくもらった内定を断ることは、気が重い作業です。

また、面接のときに「御社が第一志望です」と答えていた場合、嘘をついてしまったような気持ちになり、さらに連絡しづらくなってしまいます。

でも企業側にしてみれば、内定辞退が起きるのは想定内のことです。社会人として誠実な言葉で早めに伝えれば、怒鳴られたりトラブルになったりすることはほとんどありません。

電話で怒られるのが怖い

電話で怒られるのが怖いと感じるのは、これまでの面接での関係性が崩れることや、厳しい言葉をかけられる想像をしてしまうからです。

内定を出してくれた企業に辞退の連絡を入れるとき、心配になるのは「電話口で怒鳴られるのではないか」ということです。面接のときにあたたかく接してくれた採用担当者ほど、裏切るような連絡を入れるのが怖くなります。

しかし、実際の採用担当者は、ビジネス上の事務的な手続きとして淡々と話を進めることがほとんどです。怒鳴ったり嫌味を言ったりすることは、企業側の印象をさらに悪くするだけなので、基本的にはありません。

相手は一人の社会人として冷静に話を聞いてくれます。あまり身構えずに、落ち着いて本当の気持ちを伝えれば良いのです。

第一志望と言ったことを指摘されるのが怖い

第一志望と言ったことを指摘されるのが怖いと感じるのは、面接での言葉と実際の行動が違うので、その嘘をついてしまったような強い罪悪感があるからです。

転職活動の面接では、多くの企業から

「うちが第一志望ですか」

と聞かれます。その場で「はい、第一志望です」と答えた手前、あとから辞退の連絡を入れるのは、相手を裏切ったようで気が引けるものです。

面接の時点での第一志望というのは、そのときの素直な気持ちであることがほとんどです。選考が進むにつれて他の企業からも話を聞き、自分のやりたいことや条件を比べていくうちに、気持ちが変わることはごく自然なことです。

企業側でも、応募者が複数の会社を受けていることは初めから分かっていることです。「第一志望かどうか」と聞いてくるのは、採用計画のためにある程度の確度を得ておきたいというだけのこと。

だから、「御社が第一志望です」という言葉を真に受けているわけではないし、内定承諾後に辞退しても、それは一人の求職者の選択として受け止めてくれるのが普通です。

実際は誠実に伝えれば受け入れられることも多い

実際のところ、誠実に伝えれば受け入れられる理由は、多くの企業が誠意ある謝罪と丁寧な連絡に対して、大人の対応で返してくれるからです。

内定辞退の連絡を入れるとき、頭の中では最悪の状況ばかりを想像してしまいがちです。

しかし私の経験でも、実際に勇気を出して連絡をしてみると、拍子抜けするほどあっさりと受け入れてもらえるものでした。

採用担当者は、応募者のこれまでの選考に対する感謝や、内定をもらったことへの感謝の気持ちを伝えると、その誠実さをきちんと受け取ってくれます。

もちろん、説得されることもあるとは思いますが、しっかりと自分の意志を伝えれば、最後は「応援しています」「新しい場所でも頑張ってください」と送り出してくれることがほとんどです。

大切なのは、言い訳を並べることではなく、お詫びと感謝の気持ちをまっすぐに伝えることです。誠実な姿勢を見せることで、お互いに嫌な思いをせずに円満に手続きを終えることができます。

内定承諾後の辞退が気まずい理由

内定承諾後の辞退が気まずい理由は、採用担当者に対して申し訳なさを感じるだけでなく、入社に向けて準備を進めてくれていた企業への罪悪感が大きく影響しています。

内定を承諾したあとに辞退の連絡をするとき、すごく申し訳ないような気まずさを覚える人は少なくありません。

この気まずさの大きな原因は、自分のために時間や労力を使ってくれた人たちを裏切ってしまったのではないかという思い込みにあります。

  • 「自分勝手なのではないか」という負い目がある
  • 採用担当者の負担や労力を考えると気が重くなる
  • 企業側が採用活動を止めてしまうことへの申し訳なさ
  • 入社を期待して準備している会社を裏切るように感じる
  • 他の応募者の機会を奪っている可能性がある

企業側は、内定承諾後に入社書類の準備を進めたり、現場の受け入れ体制を整えたりしてくれています。

自分が辞退することで、それまでの準備が無駄になってしまうことを考えると、どうしても申し訳なさが強くなります。

しかし、この気まずさは、相手に対して誠実に向き合おうとする優しさの裏返しでもあります。

採用担当者への申し訳なさ

採用担当者への申し訳なさを感じるのは、選考のときから親身になって話を聞いてくれた人たちの好意や期待を裏切ってしまうような気持ちになるからです。

転職活動を進める中で、面接官や採用担当者は不安な気持ちを受け止め、温かい言葉をかけてくれることがあります。何度もやり取りを重ねるうちに、自然と信頼関係や絆が生まれることも少なくありません。

そのため、いざ辞退の連絡をするときに「あれだけ良くしてくれたのに申し訳ない」「がっかりさせてしまうのではないか」という強い罪悪感が湧き上がってきます。

しかし、採用担当者にとって一番大切な仕事は、自社に合った優秀な人材をしっかりと見極めることです。応募者が自分の人生にとってより良い道を選んだのであれば、その決断を尊重してくれるのが採用のプロの仕事です。

申し訳なさを感じるのは当然のことですが、これまで支えてくれたことへの感謝の気持ちを言葉にして伝えることで、お互いにすっきりと区切りをつけることができるでしょう。

入社準備を進めている企業への罪悪感

入社準備を進めている企業への罪悪感を抱くのは、自分のために社内のリソースやスケジュールを割いてくれたことに対して、大きな負担をかけてしまったという思いがあるからです。

内定を承諾したあと、企業側は新しい仲間を迎えるために様々な準備を進めてくれます。パソコンやデスクの用意、入社書類の発送、研修スケジュールの調整など、多くの社員が時間と労力をかけて動いています。

自分が辞退を申し出ることで、それまでの準備がすべて無駄になってしまい、関係者に二度手間をとらせてしまうことを考えると、強い罪悪感が生まれます。

だからこそ、辞退を決めづらいと感じるのは自然なことです。しかし、入社してから「やっぱり違う会社にすればよかった」と後悔しながら働き続けるほうが、結果的に企業に対しても大きな迷惑をかけることになってしまいます。

企業側への負担を最小限に抑えるためにも、辞退を決意した時点ですぐに連絡を入れることが一番の誠意となります。

迷ったまま入社するほうが企業にも失礼になる

迷ったまま入社することも双方にとって良くない理由は、自分の気持ちに嘘をついたまま働き始めると、お互いにとって時間や労力のミスマッチを生んでしまうからです。

内定承諾をしたあとに「本当にこの会社でよかったのだろうか」と迷いが生まれたとき、周りの目を気にしてそのまま入社してしまう人がいます。

しかし、強い迷いや不安を抱えたまま働き始めると、仕事に対するモチベーションが上がらなかったり、早期に退職してしまったりする原因になります。

そうなると、自分自身のキャリアの大切な時間が失われるだけでなく、採用や教育に時間と費用をかけた企業側にとっても大きな損失になってしまいます。

自分の本心を優先して勇気ある決断をすることは、決して無責任なことではありません。自分と企業の双方の未来のためにも、しっかりと自分の心に向き合い、納得のいく答えを出すことが何よりも大切です。

内定承諾後の辞退で悔やまないために

内定承諾後の辞退で悔やまないためには、「なぜ、内定を辞退したいという気持ちがあるのか」という原因を明確にすることが重要です。

内定を承諾したあとに「本当にこれでよかったのだろうか」と悩むと、焦りや不安から周りの意見に流されてしまいがちです。

しかし、自分の本当の気持ちに向き合わないまま結論を出してしまうと、あとに大きな悔いが残る原因になります。

まずは、なぜ辞退したいと感じているのか、その理由を書き出してみるとよいです。

「他の企業の選考結果が気になっている」

「本当にやりたい仕事とは少し違う気がする」

「条件面や働き方に不安がある」

など、原因をはっきりさせることが大切です。

理由が明確になれば、自分が本当に大切にしたい軸が見えてきます。その軸に沿って出した決断であれば、たとえ周りになんと言われようとも、自分の選んだ道を前向きに進んでいくことができると思います。