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飛び込み営業は頭おかしい|インターホン押すのが怖いのは迷惑行為で嫌がられるのが分かってるから

私は新卒で入社した保険会社で、飛び込み営業をやっていました。

2年で辞めましたけど。

「今もこのスタイルで営業してるのかな」と思って、かつて世話になった保険会社のホームページを見てみると…

いまも変わらず、飛び込み営業スタイル。

令和だよ?

もしかして、飛び込み営業やってる会社ってまだまだあって、悩んでいる営業マンも相当いるのでは──

入社したらいきなり飛び込み営業をやらされたり、飛び込み営業がこんなにヤバイものだと知って悩んでいる人も多いはずです。

飛び込み営業は頭おかしい

私がやっていた飛び込み営業は、いちおう法人(主に建設会社、運送会社、飲食店など)が相手でした。

個人宅を回るわけではないので、次から次へと飛び込む状況ではなかったけど、移動しては飛び込んで断られて…をひたすら繰り返します。

「よし!」と覚悟を決めてインターホンを押し、

覚えさせられたセールストークを一気に1分くらい話します。

私「──という建設業様には必須の補償内容となっておりまして、一度お見積もりを取らせていただきたいのですが、社長様はいらっしゃいますでしょうか?」

相手「…アポは?」

私「ありません。」

相手「アポ取ってから来てー。常識でしょ?」

私「でしたら後日あらためて伺いますが、今週の木曜と金曜ならどちらが…」

相手「しつこいって!アポ取ってから来いって言ってんの!」

 

どんな断られ方をしても、次、次、次、と飛び込みを繰り返していく。

いま思うと、神経が普通じゃないし、頭おかしいです。

怒られて当然の迷惑行為

まず、アポなしで他人の敷地に侵入して、インターホン押して話しかけるんだから、迷惑行為に決まっています。

怒られることもあるし、怒る気持ちもわかります。だって、怒られるようなことをやってるんだもん。

「自分がやられたら迷惑」と思う行為を、仕事でやっているという矛盾。

相手が待望しないインターホンを押す行為って、

ピンポンダッシュ

とたいして変わらない。

私が飛び込み営業をやってるときは、常にこの「迷惑行為」をやっている自分を振り切るための精神統一が必要でした。

「迷惑じゃない。客が必要とするものを売っているんだから。」

↑

自己中で、頭おかしいです。

数打ちゃ当たるという精神論

上司「おまえ今日、100件回るまで帰ってこなくていいからな!」

私「はい」

 

法人営業だから、100件は物理的に無理なんですけど、こんな感じで「とにかく数こなせ」「数打ちゃ当たるんだ」と言われます。

私は新卒の新入社員でしたけど、飛び込み営業をやり始めてすぐにこう思いました。

こんな効率の悪いやり方ある?

足を使って歩き回り、居るか居ないか分からない相手を訪問し、運よく居ればセールストークをしゃべり倒す、この労力の大きさ。

労力と成果がぜんぜん見合っている気がしない。いや、絶対に効率が悪い。

私は飛び込み営業をしながら、よく「無駄骨」「徒労」といった言葉が頭に浮かんできました。

成果が出にくい営業手法

当たり前ですが、買いたい人に売るのが最も成果につながりやすいです。

ところが、飛び込み営業がやってることといえば、「欲しい」なんて一言も言っていない人に向かってセールストークをぶちかます。

売れるわけが無いんです。

いや、続けてればたまに売れることがあるんですけど、完全に運まかせのガチャです。

当たるまで、足と口を使ってガチャを回し続けるだけ。

これが仕事って、いかれてる

保険に入りたいとも思っていない人に無理やり保険を勧めるよりも、

どうせやるなら「ちょっと興味があるんだよね」と言ってくれてる人にセールスしたいと思っていました。

飛び込み営業は、もっとも成果が出にくい営業手法かもしれない。

それが分かってるのに飛び込み続けてた自分って、やっぱり頭おかしいです。

売れなければ何もしなかったのと同じ

飛び込み営業は、労力が大きいだけに、この現実を突きつけられるのが本当に嫌でした。

むしろ、何もやらなかった人のほうが有意義かもしれません。

一日中、歩き回ったあげく

売れなければ、何もしなかったのと同じ。

こんな空しい気持ちになる仕事って、私の経験では飛び込み営業くらいです。

売れなければ、本当に何も成果として残らないのです。

インターホン押すのが怖い

私は新卒で営業経験も無かったので、会社から言われるままに愚直にセールストークを繰り返しながら飛び込み営業をしていました。

しかし、「付き合いのある保険屋さんが居るから」「従業員が少ないから考えてない」などと断られ続けるうちに心が折れてきました。

「必要ない」「結構です」と言われるのが当たり前なのに、分かっていることなのに、インターホンを押すのが怖くなってしまいました。

この怖さを、正しく言うのは難しいけど、

人から嫌がられることをやり続けなければならない、無力な自分の現実

に直面しているからだと思います。

売ることを止めて怖さが消えた

私は、だんだん飛び込み営業でセールスをしなくなりました。

売ろうとするから、その気配を感じた相手に強く拒絶されるわけです。

そうではなく、飛び込み営業では

「お客様の近くだったので寄らせてもらいました。」
「パンフレットだけ置かせてもらいます。」

と、名刺を付けたパンフレットを投函するだけになっていきました。後日、パンフレットを投函した会社に電話をかけてアポイントを取るというやり方に変えたわけです。

これで、インターホンを押す恐怖心はかなり減りました。断られても別にいいし、パンフレットを置いてくれば目的達成。

この時点で、飛び込み営業を脱却して、テレアポ営業をやり始めたというのが正しいかもしれません。

インターホン越しよりも、電話の方が話せるチャンスが多かったし、電話口で温度感がわかるのでアポの確度も高くなりました。

「慣れれば平気」という人もいるが

飛び込み営業は、たしかに何度も繰り返してるうちに慣れてくる部分もあります。

セールストークは滑らかになっていくし、断られたときの「お礼」の仕方や、効率的な営業のやり方もだんだん見えてきます。

ただ、今の私は飛び込み営業をしていないし、だから客観的に見ることができますが、

飛び込み営業は、相変わらず非効率です。

欲しくない人に売ろうとするわけだし、足を使って歩き回る割には成約が少なすぎる。

私の場合は、スキルの部分も気がかりでした。たしかに口先のスキルは育つかもしれません。でも、ITスキルは全然育たない。

モノを売る営業だって、今の時代、飛び込み営業なんかじゃなくて、ITを使う方が効率的に決まってます。

私は、この頭のおかしい営業の仕事を続けることはできず、2年ほどで転職することになりました。